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Rip,ルー・リード〜吟遊詩人の魂よ。

ずいぶん、昔。そう、20年前の話。ロンドン取材に行っていた時のこと。
私1人を乗せたホテルのエレベータに、
突然、全身黒ずくめの男性がひとりで乗ってきた。
黒いパンツに、黒のカジュアルなフード付きのコートをはおり、フードを深くかぶっている。
外では雨が降っていた。フードの奥に成熟した大人の男性の目があった。私と男の視線が重なる。

「えっ、あ・あ・あ・あなたはひょっとして、ルー・リード?」と言うと「イェス」と静かな一言。
「ワォ」と口に手をあてる私。驚く私が面白かったに違いない。
「ワォ、ワォ」とルー。
「ワォ・ワォ」と私。
「ワォ、ワォ、ワォ」とルー・リード。

「いつもNYにいるあなたが、どうしてロンドンにいるの?」と尋ねると、
「ヴェルヴェッド・アンダーグラウンドの再結成ツアー中だからね」とルー。

ホテルのロビーでサインをもらい、日本にもヴェルヴェッドは来る?と尋ねると、
まだ分からないけど、行きたいね、と言いながら、サインをしてくれた。
「明日のコンサートにおいで」とマネージャーの部屋番号を教えてくれた。
「彼に電話して。明日のライブにおいで。彼が招待チケットを用意してくれるから」。
ルーはそう言うと、ロビーで待っていたマネージャーと一緒にすっかり暗くなった雨のストリートへ歩き出した。

「では、明日」と振り向き様に静かに言ったルー。




私はすぐに日本の編集部に電話。
原稿入校が間に合わないからと即刻帰国命令が出て、泣く泣く翌日帰国。
すぐにホテルに連絡(当時はファックス)を入れた。次回来日したら、アンコールで「ペール・ブルー・アイズ」を歌ってね、と書いた。私の青春の思い出の曲。

それから、数年後に来日したルーは、アンコールでその曲をやってくれた。
覚えてくれていたんですね。ありがとう。

ヴェルヴェッド・アンダーグランドは私の青春の1ページでした。
美しいデカダンとそのひそやかな甘さを教えてくれもした。

ウォーホールもニコも、そしてあなたもいない・・・。。

たくさんの詩を、ありがとう。

1999年、NYのセントラルパークのサマーライブ、マリアンヌ・フェイスフルのライブにもローリー・アンダーソンと一緒に来てましたね。

あなたは最後の吟遊詩人。あなたはNYのシンボル。あなた自身がNYでした。

身近に感じたスターが、空へと駆け上がり、本当の巨星になった10月28日。

Rip Lou Reed.
はらはらと夜の空へ散りゆく詩人の魂よ、安らかに眠れ。





http://www.youtube.com/watch?v=PK4DeMYtumc


http://www.youtube.com/watch?v=AwzaifhSw2c&list=RD02PK4DeMYtumc
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